チョコレートスパってご存知ですか？
私が「チョコレートスパ」という言葉を初めて知ったのは5、6年程前。
ニューヨークのセレブの間で流行したエステが、グアムなどのリゾート地で体験できるようになったというニュースを見た時でした。
女性にとってチョコレートは「癒し」を与えてくれるイメージがありますが、食べる事で癒される印象の方が強いですよね。
今回は、チョコレートがエステにどう繋がるのかを調べてみました。
チョコレートスパ（エステ）ってどんなことをするの？
サロンによって使用するオイルやパウダーなど異なるとは思います。
今回はよく使われているものを中心に行程ををチェック。
まずはマッサージ。
ココアバターやサロン専用のココアオイルを使ってマッサージする事が多そうです。
全身をマッサージした後、粘度のあるチョコレートでボディマスク。
かなり密着感があり、体験した人はピッタリした衣服をまとっているくらいの感覚になるのだとか。
最後はバスタイム。
チョコレートの湯船です。
ボディマスクで使用した粘度のあるチョコレートをここで落とします。
チョコレートバスに浸かりながら、ホットチョコレートのサービスがあるサロンもあるそうです。
まさにチョコレートづくしですね。
チョコレートスパ（エステ）の効果
施術によってどんな効果があるのか知りたいですよね。
・美肌、美白、アンチエイジング
・脂肪分解、セルライト改善
・幸福ホルモン分泌、リラックス効果
効果を見てみると、エステにはぴったりの効果、効能ですね。
それ以外にも、カカオは赤ワインよりもポリフェノールが多く、殺菌効果に優れ、傷の治癒にも役立つとも言われています。
美肌やリラックス効果はなんとなく想像できますが、セルライトや脂肪の分解に効果があるのはなかなか興味深いです。
セルライトってなに？
ダイエットに興味のある方は、聞いたことがあったり、知っている方も多いと思います。
ですが、分からない人のために簡単にご説明。
セルライトとは、脂肪細胞が老廃物を溜め込み、肥大化したものです。
ざっくりと説明すると、一般的に太ももの裏側に多くみられる「肌がボコボコした部分」のこと。
頭の中でオセロ盤や碁盤を浮かべてみてください。
全てのマスが埋まっているとして、マスに置いてある石が「脂肪細胞」とします。
マスを区切る線は、細胞を保護するためにある「コラーゲン繊維」と呼ばれるものです。
太る時は、脂肪細胞が増えたり、大きくなったりします。
マス目にある石（脂肪細胞）が大きくなると、一つのマス目からはみ出てしまいますよね。
大きくなった脂肪細胞同士が圧迫し、1つずつ細胞を区切っていた線（コラーゲン繊維）が切れてしまうのです。
コラーゲン繊維というのは「くっつけて固める」性質があるので、圧迫された2つの細胞が1つになる…
それが幾つもできてしまうと、均等だったマス目はガタガタになりますよね。
それが肌のボコボコ…セルライトになっているってことなのです。
このボコボコの厄介なところは、血液やリンパの流れが悪くなってしまう。
つまり、栄養も老廃物も流れにくいってことです。
綺麗なものは入ってこず、汚いものがその場に留まっているイメージ。
基本的にセルライトは、できてしまうとなかなか消えません。
ドロ池をきれいな池にするには、泥を外に出し、きれいな水を入れていく作業が必要なように、細胞の周りの流れを正常にしなければいけないので、たくさんの時間と手間がかかってしまうのです。
チョコレートスパ（エステ）を受けられない人
世の中にはチョコレートアレルギーの方もいらっしゃいます。
カカオにはチラミンという物質が多く含まれていて、このチラミンが血管をむくませる働きを持っています。
チョコレートアレルギーの方はこの物質に反応してしまいます。
他にもニッケルという金属物質もカカオには含まれていますので、ニッケルアレルギーを持つ方も反応が出てしまいます。
どんな反応が出るのかは個人差がありますが、腹痛や下痢、嘔吐、鼻血、けいれんなど。
ひどい場合はアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
残念ですが、チョコレートアレルギーとニッケルアレルギーの人は、チョコレートスパ（エステ）を受ける事ができません。
最後は料金。
色々調べてみましたが、お値段はちょっと高めなサロンが多かったです。
体験で6,000円〜、通常で20,000円前後。
もちろん数回利用が理想なのでしょうけれど…1回での効果はどのくらいなのか…というのも気になるところですね。
その他にも、チョコレートスパは冬季だけなど期間限定のサロンもありました。
心も身体もチョコレートで癒されたいと言う方にはお勧めのエステ。
一度体験してみてはいかがでしょうか。
