
ダイビング前後の飲酒
ダイビングショップのブログを読むと、楽しそうにダイビングをしている写真はもちろん、楽しそうにお酒を飲んでいる写真をあげているショップも少なくありません。
そのことから「ダイバーはお酒好き」という印象を持っている人も結構いらっしゃいます。
そこで気になるのは「ダイビング前後の飲酒」です。
今回はダイビングとお酒についてお話したいと思います。
ダイビング前夜の飲酒はダメ?
海に入る直前の飲酒は危険が伴いますのでもちろんダメです。
ですが、前夜の飲酒は「晩酌程度」であれば構いません。
その時の体調にもよりますが、晩酌程度のアルコール量でしたら翌朝には抜けるということから良しとされています。
つまりは、「ダイビング開始時にはアルコールを抜いておかなければならない」ということなのです。
女性は生理前後は体調の変化が起こりやすいため、その時期に当てはまる場合は控えたほうが良いと言えます。
飲酒がダメな理由
一般的にも海に入る時にお酒を飲むことは推奨されていませんよね。
ビーチなどで飲んでいるイメージもありますけれど、本来は身体には良くないことをしていると認識してください。
お酒を飲んで水泳をするだけでも、心臓発作を起こすリスクは高くなってしまうのです。
これは、水中では血中アルコール濃度が上がってしまうことが原因です。
血中アルコール濃度が高くなると、気分が悪くなったり、判断力の低下につながります。
本来、人は水中では長時間過ごせません。
それが原因で命に関わることも少なからずあるという事を、しっかりと頭に入れておきましょう。
ダイビング後の飲酒は?
海から出てすぐに飲むということはほとんどありません。
まず、ダイビングが終わると、器材を洗った後シャワーを浴びて着替えます。
その後に、ダイビング内容の記録付(ログ付け)をする時に軽く飲酒することは多いようです。
後は、帰り道にどこかに寄って、特産物などを食べながら飲むということもありますよね。
この時も軽く飲む程度は問題ないですが、できるだけ深酒にならないようにしてください。
アルコールは窒素の排出を抑制し心拍数が上がることで、ダイビング後は特に「減圧症」になる可能性があるからです。
ダイビング後の飲酒で、最も注意が必要なのは「高所移動」をするか否か。
24時間以内に飛行機に乗る予定がある、車でもあっても山を超えて帰るといった場合は飲酒を控えてください。
楽しくダイビングを行うためにも、前後の飲酒には注意が必要という事を忘れずに。