
昼食後は眠くなる
午後になると眠くなってしまうというのは多くの人にありがちな事だと思います。
眠気のせいで集中力がなくなってミスをしたり、仕事や勉強がはかどらないという経験をした方も多いと思います。
最近は仕事や勉強の効率を高めるための睡眠カフェやサロンをはじめ、昼寝を導入している会社や学校も増えてきているそうです。
昼寝をする事で集中力が上がったり、美容や健康にも影響があるという話を聞くことも増えました。
今回は、そんな「昼寝をする事で得られる効果」について調べてみました。
昼食後に眠くなるのはなぜ?
昼食後に眠くなるのは、消化吸収を助けるために全身の血液が胃腸に集中し、脳の血流が少なくなることが主な原因と言われています。
ですが、その他にも原因となる理由はあります。
成人に必要な睡眠時間は7〜9時間と言われていますが、日本人の実際の平均睡眠時間は6時間30分という調査結果があります。
身体が睡眠時間が足りないと感じていれば、日中に眠くなってしまうのも当然ですね。
十分に眠ったはずなのに、疲れが取れず眠気も抜けない状況が続いている人は、栄養が偏っていることが原因の可能性があります。
脳の栄養といえばブドウ糖ですが、たんぱく質、ビタミン、ミネラルも大事な栄養です。
それらが不足してしまうと集中力が低下したり、疲労が蓄積されてしまう原因となってしまいます。
昼寝の時間
生活習慣による眠気は仮眠を取ることで改善されます。
どうせなら目が覚めてスッキリするまで昼寝をしたいと考えるかもしれません。
ですが、昼休憩の限られた時間で長時間の睡眠を取ることは不可能に近いですよね。
限られた時間で眠気を解消する為に必要な時間は、15〜30分程度がベストです。
短いと感じるかもしれませんが、眠気を解消させるにはノンレム睡眠を効率よくとる必要があります。
30分を超えた昼寝をしてしまうと、ノンレム睡眠が深くなってしまうので、逆に倦怠感が強まり目覚めにくくなってしまいます。
その上、夜の睡眠にも悪影響を与えてしまうので、昼寝の時間は寝付くまでの時間も含めて30分程度にするように心がけましょう。
スッキリ起きるためのポイント
どの時間帯に昼寝時間が取れるのかは人によって異なるでしょう。
基本的には15時以降に昼寝をすることはお勧めしません。
理由は、夜の就寝時間や睡眠の質に影響が出てしまうからです。
理想的な時間は、昼食後から14時まで。
ちなみに14時までに昼寝時間を確保できるのであれば、毎日昼寝をしても問題はありません。
15分〜30分程度の昼寝からスッキリと目覚める為に、昼寝の前に珈琲や緑茶などのカフェインを含んだ飲み物を摂取してから眠りにつきましょう。
カフェインがスッキリとした覚醒を手伝ってくれます。
身体を締め付けるベルトや時計はできる限り外して、身体を開放状態にしてあげるのも良いでしょう。
食後に寝ると太るのでは?
食べた後すぐ眠ると太ってしまうのは、寝ることによってエネルギー消費量が少なくなるため、脂肪として蓄積されやすくなるからです。
15〜30分程度ならば問題はありません。
食べてすぐに寝ると、脳のリフレッシュが期待できることから、昼寝は午後のパフォーマンスをアップさせる効果があるといえるでしょう。
昼寝とダイエット
食後10分から15分ほどの睡眠はノルアドレナリンという成分の分泌を促します。
ノルアドレナリンとは、新陳代謝を高め太りにくくしてくれる成分なので、昼寝はダイエットに効果的な方法と言えるでしょう。
そして、ストレス太りで悩んでいる方にも昼寝はおすすめです。
ストレスと感じると、人の脳はコルチゾールという物質を分泌します。
コルチゾールは身体の防御機能を高める物質を高めるのですが、防御機能が高まることで脂肪をため込もうとしてしまうのです。
昼寝をすることで脳の情報が一時的にシャットアウトされることで、コルチゾールの分泌を抑えます。
以上のことから、昼寝はダイエットにも良い影響があるということがわかりました。
昼寝はお肌にもいいって本当?
人の身体は、睡眠中に美肌には欠かせないコラーゲンやケラチンを生成する成長ホルモンが分泌されていると言われています。
睡眠不足の方は昼寝によって睡眠不足を解消し、ハリや弾力、美肌の効果を得ることができるかもしれません。
美肌の元になる成長ホルモンは、深い眠りで分泌されます。
お昼寝で美肌になると言うよりは、夜の上質な睡眠のために「お昼寝で睡眠のリズムを整える」ことが美肌につながると言えるでしょう。
ここ数年、多くの人に注目されている「昼寝」。
集中力が上がる、ストレス解消、心と身体の回復、睡眠不足の解消など…様々な効果があることがわかりました。
多くの企業で昼寝制度を取り入れたり、導入の検討を行っているというお話を聞きます。
ですが、休憩時間も勤務時間の一部だという考えから「サボり」「だらしない」などの意見があるのも現実です。
昼寝は、自分の置かれている環境に合わせて、できる範囲でおこなうようにしましょう。