指導団体はどこを選べばいい?
ダイビングを始める時、お店選びと同時にどの指導団体のダイビングライセンス(Cカード)を取得するのか決まります。
ダイビングショップ やインストラクターは、必ずどこかの指導団体に所属して活動しているので、そのショップやインストラクターから指導を受けて取得したカードは、指導者が所属している団体から発行されるという仕組みになっています。
指導団体によって、ダイビングライセンスの種類、名称、トレーニング内容が異なります。
複数の団体のライセンスを所持しているインストラクターも存在しますが、初心者は契約したショップの所属しているCカードを取得するのが一般的です。
ダイビングライセンスは欲しいけれど、指導団体のことはわからないという人が殆どだと思います。
今回は、ダイビング指導団体の違いについてまとめてみました。
世界最大のダイビング指導団体【PADI】
正式名称:Professional Association of Diving Instructors
アメリカ・カリフォルニアで1966年設立されました。
現在もアメリカに本部がある世界最大のダイビング指導団体で、全世界のダイバーの約60%以上のシェアを誇ると言われています。
世界では6,600店舗以上、日本で500店舗がPADIが認可したショップとして存在しています。
世界最大といわれるのも納得です。
教育プログラムが充実していて、コース内で使用していくマニュアル、各コースの認定規準やインストラクターの指導基準も全世界で統一されています。
教育のクオリティーを高水準に保っていることもあり、アメリカでは大学の単位の1つとしても認められているそうです。
50年以上の歴史あるダイビング指導団体【NAUI】
正式名称:National Association of Underwater Instructors
1960年にアメリカで世界で初めてのスクーバダイビングの指導員組織が誕生したのがNAUIの始まりと言われています。
ダイビング指導団体として50年以上の歴史があり、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、南米、中東、南アフリカ、日本など、世界中に拠点があります。
日本ではPADIに次いで加盟店が多いと言われている団体です。
個々に合わせた指導をおこなってくれる指導団体なので、良い意味で決められた手順や方法にこだわらず、自分に合った潜り方を身につけることができるカリキュラムが魅力的です。
特に初心者や泳ぎが苦手な人は、安心して受講できるシステムになっています。
世界で最も歴史と伝統のあるダイビング指導団体【BSAC】
正式名称:Britich Sub-Aqua Club
1953年にイギリスのロンドンで設立されたダイビング指導団体です。
イギリス王室とも深い関わりを持っていて、歴代の名誉総裁は王室から輩出されているんです。
「Safety First=安全最優先」という理念を持って、安全なダイビングを提供することにこだわっています。
ダイビングはリスクがある、それをダイバー自身で回避し、安全な計画を立てられることを目標にして指導している団体です。
環境保全に関わる活動も積極的におこなっていて、日本国内では海辺のゴミの回収と清掃、サンゴ礁保全活動などを支援してきたことから、数年前には環境省から「国際サンゴ礁オフィシャルサポーター」として任命されています。
質の高いトレーニングが特徴のダイビング指導団体【SNSI】
正式名称:Scuba and Nitrox of Safty International
公式HP:https://scubasnsi.goscubasnsi.com/
イタリアで1994年に設立された、比較的新しいダイビング教育機関です。
初期はテクニカルダイビングの認定機関として有名な団体でしたが、現在は一般的なダイビングの指導団体として、ヨーロッパ・北米・南米・アジアで急成長しています。
日本に上陸してきたのは2017年ですが、加盟店が増え知名度がグングン上昇している、勢いのある指導団体です。
ダイビングの安全管理の基礎と言われているテクニカルダイビングの認定機関として有名だったこともあるせいか、トレーニングや講習内容が他の団体よりもハードと言われています。
その分、スキルがしっかりと身に付くカリキュラムになっています。
今回は世界的に知名度も高く、日本でも加盟店の多い4つのダイビング指導団体をご紹介させていただきました。
紹介した団体以外にも「SSI」「CMAS」「SDI」など、たくさんの団体が存在しています。
それぞれのホームページを見てみると、指導団体のトレーニング内容や方針が書かれていますので、その辺りを参考に比べてみるのも良いかもしれません。